2021/12/08
え~るケアプランセンター新型コロナウイルスの影響
2021年2月28日に北海道が独自の緊急事態宣言を発令し、その後集中対策期間と緊急事態宣言等が繰り返し発令され、当たり前の日常を過ごせなくなってしまいました。ようやく感染状況も落ち着いてきた様子ではありますが、病院や入所施設では面会の制限が続いている状況で、多くの方がご家族と会う事ができず孤独を感じたり、ご本人の様子が分からず心配が募っている事と思います。
そのような状況から、「終末期を自宅で迎えたい」といったケアプランの相談がコロナ禍以降、訪問診療を行うクリニックや地域の病院から多く寄せられるようになりました。
「自分の人生の最後は病院で迎える」となんとなく感じてる方は多いと思います。実際、長年ケアマネジャーとして働いている私も、ご自宅でのお看取りに関わった経験は多くありませんでした。
「痛い」「苦しい」といった症状が出た時にどうしたら良いのだろうと、自宅で終末期を迎える事はご本人もご家族も不安や心配事が多いと思います。その不安を傾聴し、症状に合わせた緩和治療を訪問診療で行い、健康管理とご家族のフォローを訪問看護で行う事で安心して在宅療養を送れる事をマネジメントを通して実感する事ができました。
お子さんやお孫さんに囲まれてゆっくりと最期を迎えたAさん、奥さまに手を握られて静かに息を引き取ったBさん。「家で看取る事ができて本当に良かった」「自分の家で最期を迎えられて幸せだったと思う」とご弔問の際にご家族からお話しされ、嬉しさと共に「もっとできる事があったのではないか」との気持ちがあります。
これからもご自宅で最期を迎える事を選択したご本人やご家族に対して少しでもお力になれるよう、終末期ケアについて学ぶ機会を積極的に持ち、ケアプランセンターとしても取り組んでいきたいと思います。
担当者:山内